陰陽を考えてみる
こんにちは。
前回、自律神経についての記事の中で出てきた陰陽という言葉。
「陰陽」って結局何なんですか?って質問が一部マニアな方から届きました。
熱心に読んでいただきまして大変にありがたいことです。
というわけで本日は「陰陽」について院長に聞いてきましたので、
クマなりに説明してみます。
東洋医学では、いろんなものを「陰」と「陽」2つに分類して考えます。
たとえば、
人間では上半身が「陽」で下半身が「陰」。
一日では、昼が「陽」で夜が「陰」。
という感じ。
もうちょっと書いてみます。
陽:
天、暑、強、高、動、大、硬、多、上、男・・・
陰:
地、寒、弱、低、静、小、軟、少、下、女・・・
なんとなくイメージ湧いてきました?
他にも陰陽の性質など色々な理屈があるんですが、
要するに、
陰陽のバランスがよい状態が健康ってことになるわけです。
どちらかが多くすぎても少なすぎてもダメです。
前回の自律神経もバランスが大切でした。同じ理屈です。
で、この陰陽を病態の把握や治療に応用していくってことになるんですが、難しいので日常に応用してみます。
たとえは冷え性の人。
冷えがあるということは、
体内の「陰」が「陽」よりも多い状態です。
だから、「陽」を足してあげればいいわけです。
運動は「動」、つまり「陽」です。
だから冷え性には適度な運動が大切なのです。
そして食事は「陽」を多く含む食べ物を食べればいいということになります。
陽を含む食べ物は:
水分が少ないもの
硬いもの
地中で育つもの
寒い気候と土地でとれるもの
・・・などなど。
ちょっとややこしいですが、自身の中に陽を含んでいるので陰の環境の中でよく育つって考えます。
具体的には、「陰」である冬に育つ冬野菜は自身の中に「陽」を含んでいて、人間が食べると人間の身体を温める作用があるってことです。
陰はその逆ということで割愛します(笑)。
どうですか?
陰陽に分けて「ふーん」って終わらず、日常で陰陽を考えると役に立つことも少なくないのです。
日常の色々を陰陽で考えてみるのも、新しい視点がひとつ増えて、よろしいのではないでしょうか?
ではまた。