大倉山鍼灸院のクマのブログ

東横線の大倉山にある小さな鍼灸院で営業部長をしております。

目に見えない気の話 続き

こんにちは。

大倉山鍼灸院のクマです。

 

本日も待合室のソファーで皆さまをお迎えしています。

最近、かわいいクマさんとか言われることも増えてきてご満悦です。

 

さて、前回「」について少し触れました。

で、結局のところ「気」の病ってどんな感じなの?

そうならないようにするにはどうしたらいいの?

 

そんなご質問をいただきました。

 

うーん、たしかにそこが一番知りたいところですよね。

クマのブログは、いつもなにかが抜けてるねって

院長先生にも言われてしまいました。

 

今回はそこんところ、おさえてみます。

 

というわけで、さっそく院長先生に聞いてみたところによると、 

「気」の変調としては、ざっくりと2つ。

(他にもありますが、代表的なもので)

 

1、気虚(ききょ)

 身体の気が足りていない状態です。

 倦怠感、息切れ、疲れやすい、汗がとまらない etc.

 といった症状がみられます。

 

2、気滞(きたい)

 気が流れず、停滞した状態です。

 お腹が張る、イライラ感、憂うつ感、頭痛 etc.

 といった症状がみられます。

 

治療としては、

気を補う(補気)気を動かす(行気)

といった効果のあるツボに鍼や灸を使っていきます。

 

〇〇に効くツボはコレですというのもあるんですが、実際のところは、その患者さまごとに身体の状況をみながら使うツボを選んでいきます。

 

なるほど、

 

で、そうならないようにするためには

どうしたらいいんでしょうか?

 

小難しい話はどうでもよくて、

そこですよ、重要なのは 。

 

まず、気虚

その原因は、気使い過ぎor生成の不足です。

ゆっくり休んで、しっかり食べましょう

(意外と単純なんだな・・・クマ談)

気の原料は食べ物です。

補気の作用のある食べ物と、その食べ物から気を生成する消化器官(東洋医学では脾胃といいます)に優しい食べ物を選んでください。

おススメは南瓜、鶏肉、エビなど。冷たいものはなるべく避けて、生野菜より温野菜を選んでください。

 

次に、気滞

気が滞る一番の原因はストレスです。

気の流れを良くする作用のある「肝」はストレスに弱い臓器であるためです。

簡単ではないと思いますが、なるべくストレスを溜めない生活と、適度な運動が大切です。

こちらも食材でいうと、

かんきつ類お酢などの酸っぱいものは「肝」の作用を助けます。

また「肝」に滋養を与えるものとして、シジミ、イカ、タコなどもおススメです。

 

院長曰く、気の話は奥が深いので、

わかりやすいところから少しずつ進めていきましょうとのことで、

今回はこんな感じになりました。

 

いかがだったでしょうか?

気って目に見えないけれど

なんだか重要な感じがしてきました。

 

クマも日常生活アレコレ気を付けます。

あ、これも「」ですね。

 

みなさま、ご自愛ください。

ではまた。

 

大倉山鍼灸院の情報はコチラ。

www.shinq-ookurayama.com

 

大倉山鍼灸院 営業部長 クマ

 

目に見えない「気」

こんにちは。

大倉山鍼灸院のクマです。

 

いつもながらに唐突ですが、

 

東洋医学は胡散臭い。

 

そう思っている方、少なくないと思います。

 

そう言われてしまう最大の要因は

「目に見えないこと」

だと思っています(クマの私見)。

 

その、目に見えないモノの代表格が「気」です。

今回は「気」って何なのって考えることで

胡散臭さを少しだけ取り去るお手伝いをしてみます。

 

「お元気ですか?」

「なんだか気分が悪い・・・」

気が合う仲間」

「今日は天気がいいですね」

「あの人は無邪気だね」

 

これ、全部「気」です。

自然と日常に「気」が存在しています。

 

この「気」の過不足や偏在などが

病をもたらす原因のひとつとなります。

「病は気から」なんて言われるのは

このあたりによるとこだとも考えられます。

 

つまり「気」は生命活動を維持する根源というわけです。

 

「気」には以下のような作用があるとされています。

押し動かす(推動)

  栄養分などが気によって体内を巡ります。

温める(温煦作用)

  体温の維持一役かっています。

外邪の侵入を防ぐ(防衛作用)

  外界の悪い気が入ってこないように

体液が漏れないようにする(固摂作用)

  汗の量の調節や、

  血液が血管から漏れないように

気血や精のバランス調整(気化作用)

  精から気、気から血という移り変わりの力

 

これらの作用が正常に機能しないことで

気が足りなくなってなんだか元気が出ない(気虚)、

流れが悪くなってイライラしてしまう(気滞)

など、様々な症状が現れます。

また、気滞はいわゆるコリの原因のひとつにもなります。

 

また、気の場所や種類により分類し、

それぞれに役割があったりするわけですが 

今回はこれくらいで。

 

どうですか?

学術っぽくなってきました。

 

「気」に関して、今回はまだまだほんのさわりだけですが

東洋医学が体系立てられた学問であることが

なんとなわかっていただけたでしょうか。

 

反響があれば、

また別の機会に「気」について

掘り下げてみたいと思います。

 

気難しそうな達人の先生が、

「うーん、ここだぁ!」

とかいって、独特の感性でツボに鍼を刺す。

そういう先生もたまにいらっしゃいますが

多くの鍼灸師東洋医学を体系立てて勉強しています。

鍼灸師を目指す専門学校では、

こんなところから勉強していくわけです。

 

もちろん、現代医学の解剖学や生理学といったことも勉強します。

 

今回はほんの入り口だけですので

まだまだ胡散臭いなと思う方もいるとは思います。

 

しかし、東洋医学はスピリチュアルなものではなく

ましてや変な宗教とも関係なく、

施術後に入信を勧められるなんてことは決してありません。

(そういう誤解もあるようです)

 

なにはともあれ、お気軽に鍼灸治療を受けてみてください。

なんだか体調がよくなっていきますので。

 

大倉山鍼灸院の情報はコチラ

www.shinq-ookurayama.com

 

大倉山鍼灸院 営業部長 クマ

夏バテは早めの対策がポイント

こんにちは。

大倉山鍼灸院のクマです。

 

以前に五月病の記事を書いたところ

タイミングが少し遅かったこともあり

それを早く言えよとのツッコミを各方面からいただきました。

 

というわけで今回は早めの対策がポイントとなる

夏バテについて調べてみました。

 

暑くてだるくて、全身疲れてしまい、

食欲もなくて、思考力も低下したりする。

夏バテの症状としてはこんな感じでしょうか。

 

現代医学的には、暑さによる自律神経の乱れが原因と考えられています。

体温調節がうまくいかなくなったり、

食欲が落ちたり、胃もたれしてしまったりは

まさに自律神経の乱れによるものと考えられます。

 

東洋医学で考えてみます。

 

暑いと気を消耗します。

(寒い日より、暑い日の方が体力を消耗します。)

 

そして食欲がおちます。

食欲がおちてしまうと、

気の原料となる食べ物が身体に入ってこなくなります。

つまり、気が生成されなくなります。

悪循環ですね。

 

気にもいろいろな種類があるのですが

その中でも特に体表を覆っている気(衛気と呼んでいます)が不足することで、

衛気が担当している毛穴の開け閉め的な仕事が滞るため、体温の調節がうまくできなくなります。

体内に熱がこもったり、汗をかきすぎたり、かかなくなったりしてしまいます。

 

また、汗をかくことにより体内の水分が失われます。

つまり体内の「陰」が減っていきます。

それにより体内は、相対的に「陽」が多い状態になり

さらにうつうつと熱くなります。

そのままにしておくと脱水症状、

さらには熱中症になってしまいます。

 

夏バテの身体の中では、ざっくりこんなことがおきています。

体内の陰陽も寒熱も、おかしなことになっています。

現代医学で言うところも自律神経が乱れた状態です。 

 

専門的にはもう少しアレコレありますが、

クマには難しいのでこれくらいで勘弁してください(笑)。

 

では、どうすればいいのでしょう?

 

暑さによる気の消耗に備えて

しっかりと気が生成される環境をつくっておく

つまり、食べ物から気を生成する臓器である

「脾胃(ひい)」を元気にしておけばいいわけです。

これにより、体表の気を含めた気がしっかり生成され、体内にしっかりと水分が取り込まれます。

 

「脾胃」というのは、

現代医学ていうところの胃腸とか消化器系とざっくり考えてください。

要するに、夏でもしっかり食べられる身体を今から作っておきましょうってことです。

 

というわけで、「脾胃」に効くツボはコチラ。

f:id:shinqkuma:20170526151856p:plain

 

取り方

足三里(あしさんり)

  膝の皿の下のじん帯の外側のくぼみから指4本分下

三陰交(さんいんこう)

  内くるぶしから指4本分上、触れる骨の後ろ側のキワ。 

 

場所は目安です。その付近で押してツーンとくる場所を探してください。

自分で押しても、薬局で売ってる台座のついたお灸をおいても良いです。

毎日続けることで、「脾胃」が元気になっていきますよ。

 

ただし、この脾胃は湿気に弱い臓器です。

湿邪は「脾胃」を犯しやすいとも言われます。

 

夏の湿気もそうですが、梅雨時期の湿気にも注意が必要です。

つまり、梅雨の前からしっかりと脾胃を強く保っておくこと

早めの対策が夏を乗り切る秘訣なわけです。

 

ツボの位置があってるのか不安。

実は面倒だと思っている。

もっと手厚く対策してほしい。etc.

 

鍼灸による夏バテ対策、お気軽にご相談ください。

 

大倉山鍼灸院の情報はコチラ

www.shinq-ookurayama.com

 

大倉山鍼灸院 営業部長 クマ