バイクと東洋医学(冬季)
こんにちは。
東京の方では桜の開花も宣言され、春の足音は着実に近づいておりますが
まだまだ寒い日が続いていますね。
治療院までバイクで通勤している院長は寒くて心が折れそうだ、冬季休診にしたいけど、お困りの患者さんも多いのでそうはいかないと漏らして熱い気持ちでがんばっております。
しかし、風邪などひかないようアレコレ対策しているようです。
というわけで、今回はバイクと東洋医学(冬季)と題して冬場にバイクに乗る際の注意点などを考えてみたいと思います。
まず、寒い時期のバイクにおけるリスクはなんといっても風邪です。
風邪と一言で言ってはみたものの、結局風邪って何なんでしょうってことで院長に聞くところによると
外にある風邪(ふうじゃ)がいろんな邪を伴って、身体の中に入ってくることなんだそうです。
この時期の邪といえば、冷え冷えの寒邪(かんじゃ)と、カラカラの燥邪(そうじゃ)です。
これらが風邪(ふうじゃ)のエスコートにより体内に侵入してくるというわけです。
バイクに乗ることで歩いているよりも強く風邪の影響を受けます。
風邪の「寒邪さん、燥邪さんこちらですよ」って声が普段より大きくなって、特にそっちに行く気なかったんだけど、そんなにいうなら行ってみようかな・・・なんて邪が増えるってことです。
つまり、大切なのは防風、防寒。(寒いと心折れそうになるし)
バイクに乗るなら風を通さないウェアを着用!
風を通さなければ、風邪も侵入できないわけです。
最近はホームセンターなんかで売ってる防寒防水なんかできちゃう作業服なんかもあるみたいで、かなり良いみたいですが宣伝っぽくなるので割愛。
さらにポイントは膝。
バイクに乗ると、シートに座ってステップに足を置いて、膝が前に突き出した姿勢になります。
関節は邪のたまりやすい場所とされています。
その膝関節を前に突き出した状態で、いつもより強力になった風邪(ふうじゃ)にあたるわけです。
寒い日にバイクを降りる膝がガクガクいってしまうことありませんか?
それは寒邪の仕業です。膝の防寒をお忘れなく。
しかし、寒邪だのなんとか邪だの難しいこと言ってるけど、寒くないように、風をいれないようにって、対策はズバリ文字のままです。
東洋医学は意外とそんなもんです。
そして、残るは燥邪です。
こちらも名前のまま、乾燥してるんだから潤してあげればいいわけです。
そう、うがいです。
現代医学においても粘膜の乾燥によって免疫機能が低下し、細菌やウイルスにも感染しやすくなります。
結局のところ、
邪を連れてくる風邪に対しては、入ってこないように(防風)
寒い邪に対しては、温かくして(防寒)
乾燥する燥邪に対しては、うるおして(うがい)
ってことです。
東洋医学は意外とシンプルです。
もっと気楽に、日常に取り入れていければいいなと思います。
この時期、まだまだ寒いです。
バイクに乗る方は「防風」、「防寒」、「うがい」で風邪などひかないようご自愛ください。
また、事故のないよう安全運転でおねがいします。
呼吸で自律神経を整える
こんにちは。
以前に書いた自律神経についての記事
自律神経のバランスが大切だということは、大変よく理解できました。
で、そのバランスを調整するにはどうしたらいいんですか?
またしても、一部マニアな方からご質問いただきました。
たしかに・・・それが重要なんじゃないの?
というわけで、そこのところを院長につっこんで聞いてきましたので、いつものように説明していきます。
まずは、前回のおさらい。
自律神経の特徴は
1.自律神経は、緊張、集中した状態で優位に働く交感神経と、リラックスした状態で優位に働く副交感神経が互いにバランスを取り合いながら働いていて、そのバランスの崩れが様々な身体の不調に関連している。
2.自律神経が関与する器官は、心臓や消化器など自分の意思で動かすことも止めることもできない。
ざっくりこんな感じでした。
緊張したりリラックスしたりといった心の変化で、心臓がバクバクしたりゆっくりになったりします。
このことから自律神経は心の状態と関連が深いことがわかります。
自律神経のバランスを整えるためにストレスをなくして、いつもリラックスして過ごしましょう。
そんなことがいろんな文献に書いてあります。
でも、そう言われて「はい、そうですか」とストレスフリーな生活をおくれる人は現代社会において、ほとんどいないのではないでしょうか。
じゃ、どうすりゃいいの?
自律神経は、自らの意思では動かせませんと書きましたが、実は動かせるところがあるんです。
(おいおい、話が違うじゃないか・・・。)
それは呼吸です。
呼吸は意識しなくても勝手に動いていますが、意識して止めることも、深くしたり、浅くしたりもできますよね。
つまり、意識的に呼吸を変えることで、逆に自律神経に作用することができるってことなんです。
想像してみてください。
重い荷物を持ち上げる前、ぐっと力を入れる前には息を大きく吸い込みます。大きく吐き出したらうまく力が入りませんよね。
ぐっと力んで重い荷物を持ち上げるにあたっては、交感神経が優位である必要があります。息を吸い込むことで力が入りやすくなるということは息を吸い込むことで交感神経が優位になるということです。逆に息を吐くと副交感神経が優位になるため力がうまく入らないわけです。
これを利用しない手はありません。
常にストレスにさらされている現代人は、交感神経が過剰に優位となっている方が非常に多いです。
この場合は息を吐く方を意識して、吸うより長い時間をかけて息を吐きます。
すると副交感神経が上がってきます。
息を吐くことを意識して、吐き切るとその後は吸おうと思わなくても勝手に息が入ってきます。
数を数えましょう、ラジオ体操みたいな感じで。
8拍吐いて4拍吸います。
8拍に意識をおいて、4拍は勝手に入ってくる感じ。
繰り返していると、リラックスしてくるのがわかります。
東洋医学的にも、ストレスで滞ってしまった気を吐き出すという意味で、とても有効な手段になります。
このへんの詳細はまた別の機会に。
緊張するような場面でも、この呼吸法が効果あるかもしれませんよ。
皆さまも自律神経を整えて、より健康な毎日をお過ごしください。