冬は芋焼酎のお湯割りで
こんにちは。
すっかり3月ですが、なんだかまだまだ寒いですね。
院内暖かくしておりますので、クマですが冬眠しません。
それはさておき、まだまだ寒いこの時期は
温かいものを食べて、身体の中から温めていきましょう。
冷えは免疫系の働きを低下させることもあり、万病のもととも言われます。
というわけで、身体を温める薬膳スープをご紹介。
・・・という企画を立てたのですが、
院長から
「そんなのネットにたくさんあるよ、ところで薬膳スープなんて作れるの?」って言われて挫折。
でも立ち上がります。
薬膳スープより温まるかもしれないものを考えました。
それは、はちみつお湯割り・・・
ではなく、芋焼酎のお湯割り。
というわけで今回は、
なんで芋焼酎のお湯割りがおススメなのかをクマなりに説明してみます。
東洋医学でいうアルコールの実態は「熱」と「湿」です。
そのアルコールにお湯を足せば、それはもう熱気ムンムンですよ。
で、焼酎もいろいろあるけど、なんで芋なの?って話です。
これが今回のポイント。
以前に書いた記事で陰陽を考えました(陰陽を考えてみる - 大倉山鍼灸院のクマのブログ)。
地中(陰)で育つ芋は、地上(陽)で育つ米や麦、そばなどよりも
自身の中に陽分を多く含んでいるわけです。
そんな芋からつくったお酒です。芋焼酎は。
「芋から作ったアルコール」の「お湯割り」
グッドアイデアでしょう?
ところで、飲みすぎた次の朝、お腹が緩くなることありませんか?
取りすぎた「湿」が原因です。
アルコールには「熱」とともに「湿」も含まれます。
身体が余分な「湿」を排出しようとしているってことです。
そうならないために、身体を温めつつ、湿を取る作用のある「豆類」をおつまみに。
芋焼酎お湯割りと豆類で、温かくしてお過ごしください。
それでもやっぱり、飲みすぎ注意!
今回はお酒をテーマにちょっと大人な内容でしたが、
私(クマ)はや飲みませんので、はちみつお湯割りで乾杯です。
ちなみに、はちみつには美肌効果もありますよ。
クマは毛むくじゃらなので効果を実感できませんが・・・。
風邪などひきませんよう、温かくしてお過ごしください。
陰陽を考えてみる
こんにちは。
前回、自律神経についての記事の中で出てきた陰陽という言葉。
「陰陽」って結局何なんですか?って質問が一部マニアな方から届きました。
熱心に読んでいただきまして大変にありがたいことです。
というわけで本日は「陰陽」について院長に聞いてきましたので、
クマなりに説明してみます。
東洋医学では、いろんなものを「陰」と「陽」2つに分類して考えます。
たとえば、
人間では上半身が「陽」で下半身が「陰」。
一日では、昼が「陽」で夜が「陰」。
という感じ。
もうちょっと書いてみます。
陽:
天、暑、強、高、動、大、硬、多、上、男・・・
陰:
地、寒、弱、低、静、小、軟、少、下、女・・・
なんとなくイメージ湧いてきました?
他にも陰陽の性質など色々な理屈があるんですが、
要するに、
陰陽のバランスがよい状態が健康ってことになるわけです。
どちらかが多くすぎても少なすぎてもダメです。
前回の自律神経もバランスが大切でした。同じ理屈です。
で、この陰陽を病態の把握や治療に応用していくってことになるんですが、難しいので日常に応用してみます。
たとえは冷え性の人。
冷えがあるということは、
体内の「陰」が「陽」よりも多い状態です。
だから、「陽」を足してあげればいいわけです。
運動は「動」、つまり「陽」です。
だから冷え性には適度な運動が大切なのです。
そして食事は「陽」を多く含む食べ物を食べればいいということになります。
陽を含む食べ物は:
水分が少ないもの
硬いもの
地中で育つもの
寒い気候と土地でとれるもの
・・・などなど。
ちょっとややこしいですが、自身の中に陽を含んでいるので陰の環境の中でよく育つって考えます。
具体的には、「陰」である冬に育つ冬野菜は自身の中に「陽」を含んでいて、人間が食べると人間の身体を温める作用があるってことです。
陰はその逆ということで割愛します(笑)。
どうですか?
陰陽に分けて「ふーん」って終わらず、日常で陰陽を考えると役に立つことも少なくないのです。
日常の色々を陰陽で考えてみるのも、新しい視点がひとつ増えて、よろしいのではないでしょうか?
ではまた。
クマでもわかる自律神経
自律神経って言葉を最近よく聞きますが、
結局のところ何なんですか?
実はよくわかっていない方、多いのではないでしょうか。
かくいう私(クマ)もよくわかっていません。
というわけで、院長に聞いてきましたので
「クマでもわかる自律神経」と題して説明していきます。
脳からの指令を身体に伝えている神経は
(1) 自らの意思で動かせる筋肉などに指令を伝える神経と
(2) 自らの意思で動かせない心臓などに指令を伝える神経
の2種類に分類されます。
このうち、(2)の神経を自律神経と呼んでいます。
心臓を動かすのに意識していませんよね。
心臓が「はぁ~疲れた。ちょっと休憩!」
なんて言って休憩されたら大変なことになるわけですよ。
つまり「自らを律している神経」ってことです。
この自律神経はさらに交感神経と副交感神経の2つに分類されます。
(なんか聞いたことある名前だ。これって自律神経の一種だったのか・・・。)
この2つが互いにバランスを取り合って自律神経として働いています。
物事に集中してるときや緊張しているときに優位に働くのが交感神経で
ほっと一息。リラックスしているときに優位に働くのが副交感神経です。
車のアクセルとブレーキに例えられます。
車を走らせるときはブレーキを離して、アクセルを踏みます。
止めるときはその逆です。両方を同時に踏んだりするとおかしなことになります。
つまりTPOにあわせてお互いに拮抗しながら適切に働いている状態が
自律神経がバランスよく働いている状態であると言えます。
自律神経は、そのほかにも消化器系や汗腺、瞳孔、ホルモン分泌など勝手に調節される多くのものに関与しています。
だから、自律神経のバランスが崩れると身体の各方面に様々な異常が現れるわけです。
なんだかよくわからない体の不調は、自律神経のバランス乱れが原因だったなんてことも少なくないそうです。
東洋医学でも陰陽のバランスが大切です。
単純に言うならば、鍼灸で陰(副交感神経)と陽(交感神経)のバランス を整えれば
自律神経のバランスも整ってくるということになるんだそうです。
(東洋医学と自律神経の話はまた別の機会に)
何事もバランスが大切なんですね。
自律神経のバランスが崩れる原因のひとつがストレスです。
なるべくストレスを溜めないよう、ゆっくり心穏やかにお過ごしください。